ナシ(ご飯)チャンプル(ミックス)は、インドネシアの代表的な食べ物の1つ。

言葉通り、ご飯にお惣菜を何個か加えた、ワンプレート料理だ。

バリに来て、ショーウィンドウに沢山のお惣菜が美味しそうに並べて置いてある食堂を見たなら、だいたいそれはナシチャンプルの食堂と思っていい。


見た目や使う食材は似たりよったりなのだが、各食堂のイブ(母ちゃん)たちが、各々の味覚と生まれ育った地方の味付けで腕によりをかけて作る料理は、どこも美味しいし、まるで家で食べる母ちゃんの料理のように手作り感満載

ご飯が主食なので、初めて食べる日本人にもすんなりと受け入れられる食べ物でもある。


最近では、健康志向の外国人用に、赤米、玄米、ナシクニン(ターメリックを入れて炊いた黄色いご飯)、白米の4種類をチョイスできるようにしていたり、ビュッフェのように自分で好きなだけお惣菜を盛り、それを見てウェイトレスが値段を付けるようなシステムにしている所も出てきた。(以前は指差してウェイトレスに盛ってもらうのが主流だった)。


今回ご紹介するのは、バリニーズ サーフィンガイド父ちゃんワヤンと、日本人肝っ玉鬼嫁母ちゃんミカちゃん wが経営するナシチャンプル食堂、ワルン ギンジだ。

場所はチャングーのブラワビーチからほど近い、最近ではグルメ通りと言われる所に位置し、藁袋屋根にさりげなく赤提灯が飾ってあり南国居酒屋風。


正直、私は週に3回はここのナシチャンプルにお世話なっているw。なんてったって、美味しくて、超安いですから。かなり欲張って盛り付けても、200円から250

週に1回はヨガ教室帰りなどに、食堂で友達とあーでもねーこーでもねーとワイワイやりながら。週に2回はブンクス(ご飯とおかずを紙で包む弁当)を家に持ち帰り。

どちらにしても、サーフィンやヨガの後の、かなりな空腹感の時に、身体がナシチャンプルを求める傾向にあるのだw


二児の母でもあるだけに、食べるものの安全性に気を使うオーナーの鬼嫁ミカちゃんが探してきたここのイブの売りは、「NO MSG」。

日本のみなさん、MSGってわかるかな? まあ、簡単に言えば、味の素。

詳しく化学用語で言うと、グルタミン酸ナトリウム、柔らかく言えば、うま味調味料の主成分だ。


たぶん日本ではそんなに問題にはなっていないのだろうが、海外では、このMSGが入っているものを食べると、頭が痛くなったり顔が浮腫んだりする MSGアレルギーの人が多く、もしアレルギーが無くても、この、自然でない化学調味料は食べ物に入れて欲しくない、必要ないじゃんって人がけっこういるのだ。もっともな言い分だ。


アメリカ人の友達が遊びにくることが多い我が家は、こないだなんて、MSG、大豆、小麦粉(グルテン)がダメなんてアメリカ人が来た。

そんなに食べられないものがあるんだけど、インドネシア料理が食べてみたいということになり、ここワルン ギンジに連れていって一晩様子を見たところ(実験 w)、見事、頭痛無し、 浮腫み無しの合格 をもらったのであった。そして彼はその後、ほとんど毎日そこに通ったw


そんなこんなで、ここワルンギンジは、地元のお客さんはもとより、外国人のお客さんも加わって、まさに人種チャンプル(ミックス)で賑わっている。

だいたいのナシチャンプル食堂が、ランチの時間にオープンし、売り切れたお惣菜を足しながら夜までやっている。

私のお勧めは、オープンしたてのランチの時間に、できたての母ちゃんの味を味わうことだ。ここワルンギンジは、20種類以上のお惣菜を用意するので、12 時ぐらいに行くとまだ全部揃ってない時が多いがw、「もう少ししたら バカデル(トウモロコシの天ぷら)が揚がるよ~」と、揚げたてのアツアツの天ぷらが食べられることもある。


バリに来たなら、是非ナシチャンプル食堂に行って、インドネシアのイブ(母ちゃん)の味を楽しんでいって欲しい。

あ、辛いもの好きの人は、各イブ自慢のサンバル(トマトと赤唐辛子が主成分のソース)をたっぷりかけて味わうことをお忘れなく。

時間 : 12時~20

住所 : Jl. Raya Pantai Berawa No.999, Canggu

価格帯 : ナシチャンプル一皿150 円から250